飛鳥川
(古都・飛鳥京)
亀形石造物 2001.9.24 桜 1999.4.3
飛鳥川東岸で飛鳥浄御原宮跡が発見された。このほかにも古代の都があったと考えられている。
その一つの斉明天皇時代の都には、祭祀に用いられた流水施設があったと考えられている。それが2000年に発掘された亀形石造物だ。さらに長年謎とされた酒舟石もその一つである、と明らかになってきた。
飛鳥ではこの他にも、噴水の仕掛けのある石人像などが発掘されている。
少し離れた「水落遺跡」では、最古の時計とされる天智天皇が造った水時計の遺跡が発掘されている。
古都・飛鳥京には飛鳥川の豊かな水を利用した水文化があった。
(飛鳥井と岡寺の瑠璃井)
飛鳥井 2002.11.14 岡寺の瑠璃井 2002.11.14
飛鳥坐神社鳥居前に「飛鳥井」がある。井戸は蓋で閉められ水は見えない。平安時代の歌謡である催馬楽で詠まれた飛鳥三名水の一つで有名だった。
西国三十三札所の一つである岡寺には「瑠璃井」がある。直径1m足らず、水面まで1mもない小さな井戸で、バケツで簡単に汲み出せる。
(今井町)
蘇武の井戸 2003.5.20
戦国時代に称念寺を中心に発展した寺内町である今井町に「蘇武の井戸」がある。六角形の井形で鉄板の蓋がされている。碑には「今井そんぼの朝汲みは 樋がもるやら涙やら」と刻まれ、当時の労苦が偲ばれる。
今井町は平成5年、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定された。重要文化財に指定された家屋にも井戸が残っていた。