竜田川
(キショウブ)
キショウブ 2001.5.9
竜田川の川岸にキショウブが咲いている。これは植生による浄化効果と景観に植えられたものだ。
(鳴川峠から)
竜田川 鳴川川源流 弘法の水 天竜の滝 2002.10.15
近鉄元山上口駅近くの竜田川に、筆先のように巨石が立っている。住宅開発が進んだものの、かつての渓谷を偲ばせるものだ。
鳴川峠に向かう鳴川集落に役行者が開祖とされる千光寺がある。鳴川川には磨崖仏の清滝石仏群に清滝(行者の滝)がある。その上流には平群町の水源地がある。分水嶺となる鳴川峠を越えると大阪府で旧大和川に連なる寝屋川水系である。
恩智川へ注ぐ鳴川に沿うように下る「なるかわ谷ハイキングコース」途中に、「大師清の瀧」と書かれた石碑の立つ水場がある。小さな祠の横に崖下から滴り落ちる水が溜まっている。「生水では飲まないように」という注意書きがある。かつては行者らの水場だったのだろうか。
暗峠は普通車が一台通れるほどの道だが、れっきとした国道308号だ。50mほどの石畳で整備された道は「日本の道百選」に選ばれている。枚岡へ下って行く途中に「弘法の水」があった。かつては峠を越える旅人の潤いの場だったそうだ。生駒山地の中腹400mほどを水源とし、マグネシウムやカルシウムを多く含んだ水が湧出しているそうだ。しかし水量は乏しく、500mlのペットボトルに水を詰めるのにも時間がかかった。
この辺りには行者の寺が多い。その一つである観音寺には行場の「天竜の滝」がある。また地下水が湧出し、長命するという「延命の水」がある。
枚岡公園内を流れる豊浦川(暗渓)は「暗渓流路工整備事業」として、景観に配慮しながら浸食を抑制する護岸や川床づくりをしている。木々で鬱蒼とした中、雑石で造られた人工の滝が創り出す水音が響き渡っている。桜の咲く頃や紅葉の季節に訪れたい所だ。
(紅葉の名所・竜田公園)
紅葉 1997.11.24
毎年11月、竜田公園で「もみじまつり」が開催される。竜田川は古代から歌に詠まれるほどの紅葉の名所だった。といっても当時の竜田川は現在の大和川本流の一部だったとの説があり、この地かどうかわからない。ただ汚濁の著しい竜田川が清流になれば、この紅葉がさらに映えることは間違いない。