葛下(かつげ)川

(調田坐一事尼古神社の御田植祭)

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近鉄尺土駅から南へ約10分歩くと、葛城市疋田に調田坐一事尼古神社(つくだにいますひとことねこ)神社がある。「尼古」とは高貴な男神のことで、古来から一つの願いを叶える一願成就の神様として崇敬された。

15時から祈年祭が本殿内で行われた。農耕神事は16時過ぎから始まった。本殿前に設けられた2×4mほどの田に見立てられた中に供え物、酒、米、塩を祭壇に添え、祝詞の奏上や御払いなどの神事が営まれた。

成人を迎えた地元の青年2人が牛面を被り、「牛」使いが「田」をスキで掻いた後をクワでならしながらグルグル回った。奉仕者らが「松苗」を植えた後、神職が参詣者に木枝の束の「実り」を撒いた。そして「牛」が参拝者で埋まった境内を二周走り抜けて農耕神事は終了した。

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