<二上から当麻の里、大和高田へ>
○弘法井戸(
近鉄二上駅から南西に5分ほど歩いた所の大坂山口神社の近くに弘法大師堂がある。
その横に弘法大師が掘ったと伝えられる井戸がある。
横1m、奥行2mほどの浅い井戸で柄の長い柄杓が備えられている。
「飲水です」という張り紙があるが、水は淀んでいる。
古来から大坂越えの道の一つでその往来者ののどを潤したのだろうか。
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○白金池(畑6丁目)
奈良盆地を望める眺めがいい。
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○二上山(ふたかみやま)ふるさと公園
二上山麓にある北谷池には、谷水を利用して製粉する水車小屋と太鼓橋がある。
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○石光寺(せっこうじ)
中将姫ゆかりの曼荼羅を織る蓮糸を洗い染めたといわれる「染の井」がある。
枯山水の枯池には井戸がある。
「花の寺」といわれて四季折々の花が咲き、3月初旬には井戸の頭上のしだれ梅がきれいだ。
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○當麻寺
當麻寺は浄土宗と真言宗が併立し、八塔頭それぞれ趣の異なる庭園が楽しめる。
(奥之院)浄土庭園で「宝池」がある。
(中之坊)役の行者が薬草を煎じるのに使ったという井戸がある。
大和三名園とされる「香藕園(こうぐうえん)」は東塔を借景とする「心字池」がきれいだ。
(西南院)「心字」をした池泉回遊式庭園で水琴屈がある。
(護念院)西塔を借景とし「二見ヶ浦石」などの石を取り入れた回遊式の池の「双塔園」がある。
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○瓦堂池
山麓の静かな池に冬鳥がいた。
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○葛城市水道局竹内浄水場
R166を少し登ったところにある。
少し上手の竹内上池は洪水調整と利水機能を担う防災ため池だ。
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○綿弓塚記念館(元造酒屋)
『野ざらし紀行』の「綿弓や 琵琶になぐさむ 竹の奥」は松尾芭蕉がこの地を訪れたときに作句された。
その記念碑が竹内街道沿いにある。
元造酒屋だった記念館にある井戸は仕込み水に使用されたのだろうか。
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○柾之井
綿弓広場から少し南西に離れた細道にある。
弘法大師作の「大和三ツ井戸」の一つとされている。
コンクリート製の蓋がされ、木板の「柾之井」の文字は消えている。
裏手には弁財天を祀る小さな祠がある。
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○長尾神社
堺と大和を結び長谷、伊勢街道へと続く長尾街道と竹内街道との交差角にある。
三輪山を三重に取り巻いた大蛇の長い尻尾が「長尾」までとどいた、という伝説が残る古社だ。
水の恵みの神として崇敬されてきた。
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○木戸池公園
市民の憩える場に整備された木戸古池にアヒルやカモがいた。
二上山から葛城山系の山並みがいい。
夜間には五基の噴水がライトアップされ幻想的になるそうだ。
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○三ツ池(
雑草に覆われた堤の池がR166号沿いに三つ並んでいる。
人と隔絶した空間で多くの冬鳥が羽根を休めていた。
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○尺土池ふれあい公園
近鉄尺土駅の南側にある。
養魚池の尺土池を利用して公園に整備されている。
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○礒の池(
会員制の釣り池となっている。
そばを小柳川はこの少し下流で高田川に合流する。
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○大中池(おおなかいけ)
池面には浮舞台の「桜華殿」がある。
公園内にある流路10mほどのせせらぎではホタルが育成されている。
高田川下流の川堤は桜並木となります。
桜まつりでは夜間ライトアップされて公園は夜桜見物客で賑わう。
(ポイント)
近畿自然歩道の一部になっている。
竹内街道や高田川遊歩道など整備されて歩きやすい。
ルート上には多くのため池があるが、公園を併設したため池が多い。
安全性を高めて地域住民に開放していくことは大切です。
その一方で鳥が休める空間も大切です。
その共存を歩きながら考えてはどうだろうか。