<柏原・高井田から道明寺、平野・長原へ>
○高井田横穴公園
200基以上もある横穴の一つからゴンドラ船に乗る人物の線刻壁画が発見された。
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青谷青少年運動広場へ渡る橋で全長約30m、幅1mの吊り橋。
水面下まで高さ約20mほどで揺れると怖い。
江戸時代には対岸への渡しや茶屋があり、ナツメの木があったことから「夏目茶屋の渡し」といわれていたそうだ。
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○国分神社
本殿の背後の山頂部(標高約60m)に松丘山古墳がある。
4世紀頃の前方後円墳で「船氏王後首(ふなしおうごのおびと)」の墓誌がここで発見されたと伝えられている。
船氏は当時の大和川の舟運を管理していたと考えられている。
大和川の南岸の丘陵にあるが、木の茂みで見渡せない。
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○大和川・国豊橋
「国分新八景」の一つの「国豊橋の夕景」とされる風光明媚だった。
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○柏原市水道局玉手浄水場
平成14年に取水井の一部から有害物質が検出された。
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○道明寺天満宮
境内の外側に菅原道真公が硯水にしたと伝えられる「夏水井(げすいのいど)」がある。
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○蓮池
古地図に描かれた「蓮池」を偲ぶ遺構とされ、消防水利施設として活用されている。
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○藤井寺市水道局道明寺浄水場
配水池になっている。
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○仲津姫命陵
北西部の濠はほぼ空濠の湿地帯になっている。
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○大水川散策公園(沢田橋〜小山大井橋)
落堀川合流地までの下流の堤は樹木が植栽された遊歩道だ。
コンクリート三面張りの川には藻が繁茂しカメが泳いでいた。
水はかなり濁っている。
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○大井下水処理場
処理棟の屋上は「大井ふれあいらんど」だ。
芝生で緑化され、高度処理水の流れるせせらぎがある。
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○津堂城山古墳・城山花しょうぶ園
濠の一部は花しょうぶやスイレンの育つ水辺公園だ。
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○西水川・馬街道橋
津堂城山古墳からカラ池へ至る道はかつて「馬街道」といわれていた。
それを偲んで親柱は馬を模っている。
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○カラ池
灌漑用ため池。
古代には津氏ら渡来人がこの周辺に居住していたことから、「カラ」の字に「唐」「韓」を当てる説や、からっぽの「空」とする説もある。
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○落堀川・新落堀橋
落堀川は大和川の付け替えに伴って掘られた人工の川だ。
生活排水でかなり濁っている。
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○大和川・新明治橋
橋上から毎夏恒例のPL花火大会が遠望できる。
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○なみはや公園(平野区長吉長原2)
「長原高廻り古墳群」の石碑がある。
4世紀末〜6世紀前にかけての古墳が長吉・長原地区で200基以上発見された。
その中の一つで、昭和63年に船形埴輪が出土した。
それを参考に5世紀頃の木造船「なみはや」が復元された。
(ポイント)
柏原周辺の大和川や藤井寺の「水」を知るコースだ。
中国で「遣唐留学生・井真成」の墓誌の存在が明らかになった。
藤井寺が彼の故郷である、とする説が沸き起こり、その石碑が葛井寺に立てられた。
その頃には藤井寺・津堂周辺に多くの渡来人が居住した。
危険を冒して往来した古代人や渡来人に思いを巡らしてみては。