<学園前から平城宮跡経て奈良旧市街地へ>
○蛙股池
『日本書紀』に記される推古期築造の「菅原池」とされている。
約8.6haのかんがい用ため池で、大和川流域総合治水対策としての一躍も担っている。
大池川となって秋篠川に合流する。
綾女(あやめ)新橋が中央に架かる。
風致地区に指定され、菖蒲池神社周辺には開発から取り残された林がある。
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○あやめ上池・下池
「あやめ池遊園」の跡地は学校や宅地開発された。
あやめ上池(写真左)とあやめ池下池(写真右)がある。
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○大池川・城山橋
秋篠川に合流する。
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○新池
堤には桜がある。
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○秋篠川・尼ヶ辻橋
頑丈な堰で断流して水が淀んでいる。
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○三条池
有料の釣り堀だ。
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日帰りの入浴ができる。
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○平城宮跡
宮の南西部隅には苑池があったそうだ。
湿った窪地はその痕跡なのだろうか。(写真左)
朱雀門周辺の外周の一部に整備されている石垣の濠は空濠で、
水路は暗渠化されている。(写真中央)
「ならシルクロード記念館」は水辺の中に浮んでいるようだ。(写真右)
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○法華寺
光明皇后ゆかりの「カラ風呂」がある。
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水道水源は主に布目ダム、比奈知ダムなどの木津川水系だ。
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○平城京左京三条二坊宮跡庭園(毎週水休)
発掘調査された奈良時代の庭園を復原整備している。
特別史跡・特別名勝に指定されている。
そばを流れる菰(こも)川の旧河道を利用していた。
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○菰川・大宮小橋
奈良市八条で佐保川に合流する。
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○佐保川・大宮橋
(ポイント)
長岡京へ遷都されると、平城京は急速に田畑化した。
明治末期には水上池や法華寺周辺に集落があるだけで、現在の平城宮跡はほとんど田畑だった。
宮跡を流れる水路はその頃の農水路なのだろうか。
宮から旧市街地、新興の高級住宅地へ街の変遷を見るようだ。