<御所から風の森峠へ葛城の道を歩く>
○柳田川・柳田橋
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(葛城の道(葛城古道))
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時計に合わせて乏しい水を公平に分配する番水制度があった。
水路がめぐる田んぼに残っている。
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○九品(くほん)寺
行基開創の浄土宗のお寺で、池のある浄土庭園がある。
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○一言主(ひとことぬし)神社
境内下にある水神の「亀石」には一条の水が流れ落ちている。
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○水越川
水越峠から流れてくる。
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○名柄の集落
明治期の町並みが残っている。
「水」印の水槽を備えた民家や造り酒屋がある。
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○竹田川
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○金剛第二揚水機場
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○天満川・天満橋
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○橋本院
真言宗のお寺でハス池がある。
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○高天沢不動滝
高天彦(たかまひこ)神社から登山道を約300m登る。
「高天原伝説」が残る神社は拝殿後方の山を御神体としている。
そこから流れ落ちる高さ約10mの二段式の滝で、その中間に不動尊が鎮座している。
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○高鴨神社
鴨氏の氏神を祀る古社で、宮池がある。
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「やまとの水」の一つだ。
葛城南小学校の校庭下から湧出しているが、吉野川水系だ。
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○分水嶺
田んぼの中を通る農道が分水嶺になっている。
北側は葛城川の源流となる大和川流域、南側は吉野川流域だ。
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風の森峠は奈良盆地の風の通り道で年中、風が吹いている。
小さな丘上には風神を祀った小社がある。
(ポイント)
金剛・葛城山系の東麓は番水制度のほかに、灌漑用水源として「マンボ(横井戸)」が多くあった。
吉野川分水が完成して不要となっていく中、往時の姿を偲ばせるものがわずかに残っているそうだ。
『大和を歩く』奈良新聞社によれば、竹田川沿いにあるということだが見つからなかった。
その頃の暮らしを訪ねるのもいい。